施工前の普賢菩薩

普賢菩薩は比較的軽度な傷みの方ですが、それでも写真のようなお姿でした。

顔は爛れているようにも見え台座も生地が見えガタガタの状態。

①洗浄をした後は剥落(はくらく)止めを行います。5%ほどの膠水(にかわすい)を庁舎機で含浸します。

②膠水を塗布して浮いてくる汚れを和紙で貼りつけて含浸

③その後に精製水で和紙を濡らして剥がします。


写真ではほんの一瞬での修理工程ですが、一つ一つの作業にかなりの時間がかかっています。工房へはひんぱんに立ち入り見学していますが、正直どの工程も素人には同じにみえます。。 それだけ細かく、繊細な作業を繰り返し行なっていきます。